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執筆者の写真今住 誉文

1930年代生まれ、生涯現役のプレーヤーに脱帽!!

更新日:2022年3月23日


中高年を対象とした講師を務めるにあたって、ビジネスの大先輩たちから学ぶところは多くネタ作りには欠かせない。それも80代後半から90歳に至る年齢にも関わらず現役バリバリの方達だ。「生涯現役のプレーヤー」として活動し続けるためのエキスが詰まっている。

そんなエキスを吸い取ろうと新年早々から以下お二方が書かれた本を読み漁っている。


◆青木羊耳さん(講師)

1931年生まれ90歳、大学を卒業した後、農林中央金庫に入社、31年間勤務した後、1986年に55歳で退職し、講師活動・産業カウンセラー活動に入る。現在、講師歴31年目。産業カウンセラーの養成に当たるとともに、サラリーマンのキャリア開発や心の健康管理をテーマに、大手企業・官公庁などで研修・講演活動を行なう。


細かい計算根拠はさておき、通勤時間を入れた労働時間は、20歳から60歳までの40年間で

10万時間。そして60歳から80歳までの20年間で睡眠時間を除く自由になる時間も10万時間となるそうだ。青木さんは現在90歳フリーの現役ビジネスマン、60歳から15万時間を使ってきたわけだ。60歳の時に改名してマインドセット。今現在もセカンドキャリアを謳歌している生涯現役プレーヤーとしての良きお手本だ。


◆森村誠一さん(小説家・作家)

1933年生まれ89歳、大学は1年留年で1958年に25歳で卒業。希望したマスコミ業界には就職できずホテルに勤務して9年。当時の流行作家がホテルを定宿にして執筆しており、フロントマンとして度々接しているうちに親しくなったことが作家デビューの大きな要因になった。32歳で『サラリーマン悪徳セミナー』を母親の名前からとった雪代敬太郎というペンネームで出版し作家デビュー。その後、副業を咎める上司の言葉をきっかけに、34歳でビジネススクールの講師に転職。執筆を続け、小説『大都会』を出版するが売れなかった。しかし、「ミステリーを書いてみたら?」と言われて執筆したホテルを舞台にした本格ミステリーが受賞したことで勢いに乗った。


最近の著書(老いる意味)では、自身が「老人性うつ・認知症」で苦しんでいることが書かれている。現在もウィズ「病(やまい)」で原稿と向き合っている現役プレーヤーだ。

「人生の第三期(人生決算期)」を前向きに生きるための指南書になっているのが著書の魅力となっている一方で、これからセカンドキャリアをデザインしてプランしようとしている人たちにも伝えたいキーワードをたくさん発見できた。



私の現在年齢56.5歳。同年代の人たちは、迫りくる60歳再雇用以降のキャリアライフを具体的に考え、準備している人は決して多くありません。再雇用になってからいろいろ考えるのもありかもしれませんが、いろんな事例から考えれば再雇用開始10年前くらいから準備を始めることが必要ではないかと思います。生涯キャリアの形成は、20代、30代、40代ではそれほど意識しなくても自分に合わせてくれていた環境がたくさんあります。しかし、50代からはそういった環境はガラッと変わります。仕事面だけでなく家族・親族・地域をも含んでのワークライキャリアをデザインする。プランを立てを開始することが大切です。

付け加えると健康管理のプランも同様に大切となります。


30年以上先を現役で走り続ける大先輩の行動や考え方を素直に取り入れたいものです。


                                   by imazumi






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