年1回行われる国家検定キャリアコンサルティング技能試験(1級・2級)。
12月に学科試験と論述試験。年が明けて1~2月にロープレ試験。長丁場だ。
1級(指導レベル)の合格率は5%前後、2級(熟練レベル)は15%前後、いずれもハードルは高い。
母校の養成講座で6名が2級に挑戦中。年明けのロープレ試験に向けて大詰めだ。
支援要請を受けて、私も今週から受験対策勉強会に参加してアドバイスしている。
流石に2級を目指している人は、面談やカウンセリングの経験豊富なひとばかり。
勿論、国家資格キャリアコンサルタントの保持者でもある。しかし、流暢な面談ができれば合格というわけにはいかない厄介な試験。ベテラン者であってもキャリア面談の本質を理解していなければ合格できない。
実は私自身この試験に一度失敗している。ロープレ試験でボロボロになり撃沈している。
当時私は、ロープレ試験を終えた時点では合格を実感していた。試験管(2名)にこれ見よがしにロープレ20分後の口頭試問10分に笑みを浮かべながら答えていた。超満足だった!!
その理由は、ロープレの相手クライアント役との会話はすごく盛り上がり、終始和やかに進められ、相手との信頼関係はもとより完璧なコンサルティングであったと自画自賛した。
合格発表の3月が待ち遠しかった苦笑。そして発表の日、Web発表時刻に速攻アクセス!
うそでしょ、、、全ての評価項目で合格基準を下回っていた。
・基本的態度
・関係構築力
・問題把握力
・具体的展開力
これらを全く意識せずにロープレを進めてしまい・・・正直、舐めていた。
100名受けて85名ほど落ちる試験であることを自覚した。素直になれるか否かを問われる試験なような気がしてとにかくマインドセット。先駆者の話をたくさん聞き、数種のテキストも購入し、知り合いの養成講座講師にも教示を頂いた。なるほど、確かに微妙に合否の論点が異なるところもあるが、重要なことを押さえることができた。
この試験は、採点競技のフィギュアスケートのようだ。ショートプログラムで言うところの
・ジャンプ
・スピン
・ステップ
ジャンプなら種類と回転数、スピンなら種類とレベル、ステップならレベルによって、それぞれ難易度に応じて点数が異なってくるのととても似ている。
この2級ロープレ試験の場合、問題把握力(目標設定)で仕掛けなければ絶対入賞できないと思われる。しかし、仕掛けた結果の減点を想定しておけば何とかなる。その原点を後半のプレーとなる具体的展開力(方策策定)でカバーすることが出来る試験である。ただし、この戦法だとメダリストになることはできないだろう。あくまでも入賞レベル、五輪で言うところの8位くらいだろうか。それで十分だろう。つまりは100人中/15位~20位の中に滑り込めればOK。このイメージを徹底的に体に叩き込んだ結果、各評価項目の合格基準を上回ることができた。しかし、この2度目の試験を振り返ると、ロープレ試験相手役の表情やしぐさは暗くて疲れ切っている様子から判断し、とても合格できるとは思っていなかった。
なぜ、合格できたのかじっくり検証してみてなるほど、今はしっかり理解できている。
この経験を受験生にしっかり伝えています。本日の大晦日もみな元気に頑張りました。
年が明けて1月10日~20日の間に試験が実施されますが、新年早々から私も一丸となって支援するつもりです。6名の受験生に平均15%合格率を乗じると0.9人・・・単純計算で1人しか合格しないということになりますが、私は4名の合格を見込んでいます。
みんな頑張って! ファイト!
by imazumi
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